第171回国会 衆議院 予算委員会第八分科会-1号

○古屋(範)分科員 公明党の古屋範子でございます。

 本日は、私の地元横須賀市の追浜に現在展示をされております海堡の保存問題、また、三浦半島地域におけます広域幹線道路建設の促進につきまして質問してまいります。よろしくお願いいたします。

 私は、昨年の十二月になりますけれども、地元のまちづくりを進めている方々の要望で、現在、横須賀追浜展示場に保存されております東京湾第三海堡を視察してまいりました。

 海堡と申しますのは、海上に築城した砲台という意味でもございます。日本におきましては、明治から大正にかけまして、東京湾海堡、これは第一海堡、第二海堡、第三海堡というものがつくられました。そのうちの第三海堡が崩落をいたしまして、船舶の航行に危険を及ぼすということから、撤去をして、その一部がこの横須賀に保管をされております。

 この東京湾海堡建設工事は、日本の近代史における歴史的な大事業であったわけでございます。その結果、建設された東京湾海堡は、国際的技術交流、あるいは、伝統技術から近代技術へ、また、第三海堡の海洋港湾技術史上の大きな意義を有しているとされております。

 そして、地元の皆様からも、これを移転して、歴史遺産として市民が見学できるようにしたいとの要望をいただいております。地元から、いろいろな形で保存を求める声が高くなってきております。

 当時としては大変堅固なコンクリートで建造されておりまして、私たちも、コンクリートが古くなったといいますと、黒っぽく変色をしたり、海の中にあったものですので青くなったりなどを想像するんですが、比較的白っぽく、きれいな形で残っておりまして、まさに当時の土木技術の高さというものをうかがい知ることができます。

 この地元追浜での保存につきましては、海側に、貝山地下壕、夏島地下壕、予科練誕生地の碑その他戦争遺跡がありまして、これらを平和学習に生かしていきたい、また、夏島貝塚、明治憲法起草の地の碑等歴史的遺産もあり、これを地域資源として、市民ガイドツアーなど、まちづくりに生かしたい、また、第三海堡遺跡の維持管理につきましても、地元住民ができることは自分たちでやっていこうという意識も持っていらっしゃり、これを担うNPO法人も現在認可申請中ということでもございます。

 こうしたことから、この第三海堡遺跡の保存並びに追浜に存在する歴史遺産の活用、いわゆる野外博物館構想としてありのままに公開をしていってはどうかということで、新たに箱物を建設するということではないという要望でございます。地域の人々がその維持管理、活用に積極的にかかわることで、地域の活性化にもつながるものと考えます。

 以上のことから、追浜での保存について大きな意味があると考えておりますけれども、この第三海堡保存の意義について、御認識をお伺いいたします。

○須野原政府参考人 お答えいたします。

 先生御指摘の第三海堡でございますけれども、これは明治二十五年から大正十年まで三十年かけてつくられたものでございまして、神奈川県横須賀の観音崎と千葉県富津岬の間にある浦賀水道の西側に、当時といたしましては世界最高レベルの海洋建設技術を駆使して建設されましたけれども、残念ながら、大正十二年の関東大震災で崩壊して暗礁化しました。このため、先ほどお話もありましたように、東京湾を出入りする船舶の海上交通上のボトルネックとなったところでございます。

 このため、国土交通省におきましては、安全な海上交通を確保するために、第三海堡の撤去などを行う東京湾口航路整備事業を実施してきまして、昨年度完了したところでございます。現在、この事業により海中から引き揚げました第三海堡の大型の構造物のうち、比較的健全な状態のものを暫定的に陸上保管しているところでございます。

 これらの構造物の建設は、大水深、強波浪に耐える最近の港湾建設技術の基礎となったものでありまして、長年の間、海中の波の力に耐えた鉄筋コンクリート大型構造物としまして、歴史的かつ学術的に価値のある貴重な遺構だと考えておりまして、その保存は非常に大事だというふうに思っているところでございます。

○古屋(範)分科員 大変貴重なものであるというお答えでございました。

 追浜に四つの遺構がございまして、それぞれ百八十八から九百七トンの重量物であるということで陸上輸送ができないということで、設置場所の条件が大変厳しく、なかなか条件に合うものが見つからないというのが現状でございます。

 現在、恒久的な保存の候補地といたしまして、その近くにございます横須賀市のリサイクルセンター隣接地への移転が検討されております。そこには、グリーンバンク、木を一時的に植えているところもありますし、また、公園などもあの周辺にございます。しかし、このリサイクルセンターの隣接地、将来、ごみ焼却場建設の予定があるとのことで認められてはおりません。現在、この再考を求めておりますけれども、時間をかけて交渉が必要だという状況でもございます。私たち公明党の市会議員も今力を入れて進めているところでございます。

 また、昨年の夏、国交省東京湾口航路事務所から、平成二十二年以降は借地が困難になるとの通告を受けまして、この借地の費用がかなりかかっているということでもございます。本年度中の方針確定が求められ大変に困っていると保存連絡会議の方々から御相談を受けております。今後どういう方向でいくことがベストなのか、方針の確定にはいま少し時間が必要かと思います。

 そこで、国交省にも地元の皆様とともにこの遺構保存への知恵をぜひ絞っていただきたいというふうに考える次第でございますが、今後どういうお考えなのか、さらにお伺いいたします。

○須野原政府参考人 撤去しました大型構造物につきましては、その一部を横須賀市のうみかぜ公園で保管しておるほか、工事作業用にお借りしております民有地に暫定的に今置いている状態でございます。

 先ほどお答え申し上げましたとおり、遺構の歴史的、学術的重要性は十分認識しておるところでございまして、このため、今御指摘がありましたように、地元の自治体でありますとか、保存を望んでおられます市民団体などとも協議をしながら、適切な保存先あるいは管理方法も含めて検討して、できるだけ早く結論を出していけたらというふうに思っているところでございます。

○古屋(範)分科員 私たちも地元の皆様と知恵を出していきたいと思っておりますので、ぜひ前向きな推進をよろしくお願いいたしたいと思っております。

 次に、港湾における低炭素社会構築に向けた取り組みについてお伺いをしてまいります。

 東京湾口航路整備のおかげで大型船の通航も可能となりまして、東京湾内の港湾活動もますます活発化することと思われます。一方で、港湾では、停泊中の船舶や物流活動などから温室効果ガスの排出が行われているわけでございます。公明党は、マニフェスト二〇〇七におきまして、船舶版アイドリングストップへの支援、また、埠頭内オフロード車の電気自動車導入などによるCO2排出削減対策を進めるということを掲げております。いわば船舶版のアイドリングストップ、この発生源対策を進めるべきと考えます。

 低炭素社会の構築が急がれる中で、港湾ではどのような取り組みができるのか、これについてお伺いいたします。

○須野原政府参考人 お答えいたします。

 港湾は、物流の結節点であるとともに、産業空間等としての機能を有しておりまして、港湾におきましても、CO2の排出削減によりまして地球温暖化対策を効果的に実施していくということは非常に大事だと思っています。

 こうした中、今後の取り組みといたしましては、まず、物流の中心でありますコンテナ物流の総合的集中改革プログラムとしまして、物流の効率化によりましてCO2を削減していけたらと思っています。

 具体的には、内航のフィーダー輸送網の強化でありますとか、海上コンテナの鉄道輸送ルートの充実、さらには、インランドデポの活用によりまして内陸部のコンテナの新しい流通システムの確立等のモデル事業を実施していけたらと思っています。

 また、フェリー等を対象としまして、接岸中の船舶に対して陸上電力を供給して、運航している船舶において、CO2等の削減でありますとか、それに伴う技術的課題等について検討するための実証実験を進めていけたらというふうに思っております。

 さらに、経済産業省とも連携しまして、荷役機械の省エネルギー化を進めるために、コンテナ等を扱うトランスファークレーンのハイブリッド化でありますとか、あるいはフォークリフトの電動化に対して支援をしていけたらと思っています。さらに、太陽光発電などの再生可能エネルギーの港湾地帯での積極的な導入も進めていけたらと思っています。

 さらに、港湾におきます中長期的な地球温暖化対策としましては、地球温暖化に起因する気候変動に対する港湾政策のあり方ということを、現在、交通政策審議会におきます港湾分科会の防災・保全部会におきまして御審議をいただいています。

 今後、地球温暖化対策につきましては、これまでの施策とともに、この審議会の答申等を踏まえまして、積極的に取り組んでいけたらと思っているところでございます。

○古屋(範)分科員 今のお答えの中でも、積極的に港湾におけるCO2排出削減を進められていると存じます。中でも、やはり、フェリーの岸壁における電力供給ですか、これは非常に画期的な実証実験かと思います。ぜひ成功させて、全国に普及をさせていただきたいというふうに願っておりますので、よろしくお願いいたします。

 次に、道路問題に移ってまいります。

 三浦半島地域における広域幹線道路建設の促進についてお伺いをしてまいります。

 初めに、平成二年三月に佐原インターチェンジまで開始をされました横浜横須賀道路、これが本年三月二十日、やっと馬堀海岸、国道十六号までの区間が開通をいたしまして、昭和五十四年に日野から朝比奈間が開通して以来、約三十年の歳月を経まして全線開通することとなりました。関係者の皆様に深く感謝を申し上げたいと思っております。

 また、三浦市民にとりましては、長年待ち望まれておりました三浦縦貫道路の一期区間でございますけれども、平成十二年三月に、これも衣笠インターチェンジから横須賀の林五丁目というところまで開通になりまして、三浦市民や道路利用者の皆様からは次のような喜びの声が上がっております。私も非常にここはよく使っている道路でもございます。

 三浦市から横浜、首都圏方向が大変便利になったことで、ここは漁港がございます、三崎漁港や油壺などの観光地がとても身近になった、あるいは、通過交通が少なくなり、周辺の道路がスムーズに流れるようになった、また、走行速度が上がったため、排気ガスに含まれる汚染物質が大きく減少する、救急車の横須賀市民病院への搬送時間も約五分短縮など、交通の円滑化で沿線住民の生活が非常に快適、安心になったという声が寄せられております。

 この三浦縦貫道路につきましては、首都圏と三浦市を連絡する交流機能の強化が期待されておりまして、三浦市の経済、社会活動の活性化に大いに寄与する経路でもございます。また、三浦市は半島の先端に位置をしておりますので、大地震等災害のときの孤立化を避ける意味でも、防災対策の上でも非常に必要な道路でもございます。

 そこで、引き続いて本道路について、地域高規格道路の候補路線から計画路線への早期昇格とともに、三浦縦貫道路二期区間についても、地域高規格道路の計画路線、さらに調査区間、整備区間への早期指定を行うなど、早期整備に向け御尽力をいただきたいと思いますけれども、将来の見通しについてお伺いいたします。

○金井政府参考人 お答えいたします。

 三浦縦貫道路、約五キロの区間、有料道路として開通をさせていただいておりまして、今委員御指摘のとおり、観光その他に大変有効に活用されているところでございます。残りの区間、約四・四キロございますが、そのうち約半分の区間、市道にタッチするまでの区間でございますが、神奈川県が平成十六年から事業を進めておりまして、現在、地方道路整備臨時交付金、単独事業、合わせて、ことしでいいますと約五億円の予算で鋭意事業を進めておるところでございます。

 この区間につきましては、平成二十七年度までに開通するということで県の方で事業を進められているというふうに承っておりますが、今後とも国として積極的に御支援申し上げたいというふうに考えております。

○古屋(範)分科員 整備計画については今お答えのとおりでございます。ぜひとも国の側からの強力な推進をよろしくお願いいたしたいと思います。

 次になりますけれども、横須賀市内の道路整備についてお伺いをしてまいります。

 横須賀市は、三浦半島の中心的な役割を果たすとともに、地域の重要な部分を占めている米軍施設、米海軍がございます。また、防衛省施設もございます。こうした国家的な要請として、市民の理解と協力を得ながら、重要港湾を持つ産業都市として東京湾臨海部の首都圏機能に重要な役割を担ってまいりました。近年は、YRP、横須賀リサーチパークといいまして、ここに情報通信関連の研究機関の集積地をつくったりということで、ICTの分野で新たな活路を見出そうとしている都市でもございます。

 しかし、近年では、急速な人口減少、高齢化、市内企業の相次ぐ撤退など、地域の活力維持に非常に窮しているところでもございます。

 さらに、三浦半島には数多くの活断層帯が存在をしております。大規模地震発生の切迫性や災害時の道路交通網の脆弱さが指摘をされておりまして、市民の安全、安心な暮らしはもちろん、国家的要請であるこうした防衛省関係の機能をも阻害する要素も潜在しております。災害時等の安全性を確保することが最重要となっているところでもございます。

 こうした状況を踏まえまして、横須賀市では、官民一体となった企業誘致などの地域活性化策、災害対策などに積極的に取り組んでおります。しかし、半島という地形的制約、広域的、基幹的な一般道路が、急傾斜地のがけ沿いでトンネルも多く慢性的な交通渋滞が発生している国道十六号線のみという道路事情の悪さが、産業活動、地域間交流などの地域活性化、安心して暮らせる市民生活に大きな支障となっております。

 そこで、国道三百五十七号の都市計画決定区間、夏島区間までなんですが、この早期整備、また横須賀市中心部へのさらなる南下延伸の具体的な早急な取り組みをお願いしたいと考えております。この点、いかがでございましょうか。

○金井政府参考人 国道三百五十七号線、二つの区間についてのお尋ねであると思います。

 まず最初に、金沢区の八景島から夏島まで約二・三キロの区間、都市計画決定済みであるという御指摘でございます。この区間、実は御承知のとおり干潟がございまして、ハゼの稚魚の生息地であるということでございます。私どもとしましても、環境保全とあわせて進めたいと思っておりますので、今、干潟への影響が少ない橋梁の構造をどうしたらいいか、いろいろ検討させていただいておりまして、それを踏まえまして建設への準備を進めたいというふうに考えております。

 それから、まだ都市計画決定がされていない横須賀市の夏島以南でございますが、御承知のとおり、米軍それから自衛隊の基地がございます。そういうことで、地域と連携をしまして、横須賀地区交通問題検討会、関係機関の皆さんに入っていただきまして、既に昨年の八月から検討会を二回開かせていただいておるところでございますが、こういったところの検討結果を総合的に踏まえて、私どもの方でも建設へ向けてまた検討を急ぎたいというふうに考えております。

○古屋(範)分科員 三百五十七号、夏島までは、今そうした環境保全の面からも調査をしていらっしゃるということでもございます。また、その先の延伸につきましても、横須賀においては、国道十六号のみでは今交通渋滞に非常に悩まされているのが現状でございます。ぜひとも早急な道路整備をお願いしたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

 また、交通事故対策、道路のバリアフリー化、渋滞対策、環境対策など、市民の安全、安心と生活環境向上のために、大変老朽化をしております国道十六号線のトンネル拡張改良など、既存道路ネットワークの機能強化もしっかりと図っていかなければいけないと考えておりますけれども、これにつきましていかがお考えでしょうか。

○金井政府参考人 国道十六号についてのお尋ねでございます。

 横須賀市内の国道十六号、御承知のとおり、十六カ所トンネルがございまして、一番古いものですと八十年以上経過したものもございます。それから、昔、海軍が掘ったと言われるトンネルもございまして、いずれも幅員狭小でございまして、高さ三・八メートル以上の車両が通行できないというようなことで、緊急輸送路としての機能にも非常に問題があるということでございまして、私どもの方でも従来から検討してございます。

 抜本的な対策が必要と考えておりますトンネルが、今のところ四つあるかなと思っております。新浦郷トンネル、新船越トンネル、新田浦トンネル、新吉浦トンネル、これについては平成十八年から事業に着手をいたしておりまして、できるだけ交通を通しながらトンネルを広げられるように、事業のやり方を今検討しているところでございまして、準備が整い次第事業に着手して、できるだけ御迷惑をおかけしないような形でトンネルを広げられるように進めたいというふうに考えております。

○古屋(範)分科員 トンネルの改修は、既に四つのトンネルについては始められているということでもございます。本当に、幹線道路がないために、工事をしていただきたいんですが、工事をするとまた渋滞ができるというジレンマもございますけれども、ぜひこのトンネルの改良、改修をよろしくお願いいたします。

 次に、大きな道路の問題でございますけれども、房総地域と三浦半島地域を結ぶ東京湾口道路構想の具体化についてお伺いをしてまいります。

 房総半島と三浦半島地域を結ぶ東京湾口道路は、現在の東京湾岸道路、東京湾アクアラインなどとともに東京湾の環状道路網を形成して、東京湾をさらに有効活用する社会資本になるのではないかと考えております。

 産業、経済面において、既存集積を有する地域との機能連携、機能分担が図られるとともに、先端技術産業分野においても連携が生まれて、新たなプロジェクトを誘発するものとも思われます。また、生活面では、首都中心部への一極依存構造の是正が図られるとともに、新しいライフスタイルに応じて地域間相互の機能分担と連携、交流を行う分散型ネットワーク構造が構築され、首都圏各都市へのアクセス時間の短縮による観光の発展や、渋滞に伴う排気ガス、CO2の削減、緊急災害時にも幹線道路の代替路線として広域ネットワークならではの重要な役割を果たすのではないかと考えております。

 この東京湾口道路は、房総地域と三浦半島の活性化にとどまらず、東京湾域、さらに広く首都圏全域のさまざまな分野に波及効果を及ぼすのではないかと考えられます。

 そこで、多面的かつ多大な波及効果を持つ東京湾口道路構想の具体化についてお伺いいたします。

○金井政府参考人 お答えいたします。

 海峡横断プロジェクトにつきましては、さきの国会での御指摘もございまして、個別プロジェクトごとの調査というよりは、一般的な、共通的に必要な技術研究を中心に今進めているところでございます。

 特に東京湾口道路でございますが、大規模なプロジェクトということで、国民のコンセンサスをいかに得るかということが重要でございまして、技術的には、特にいかにコストを安くできるかということが一番重要ではないかと思っておりまして、今その辺の検討を鋭意進めさせていただいております。

 例えば、オープングレーチングといいますが、風が吹き抜けられるような床版の構造でいわゆる風への安定性をよくするとか、損傷制御設計と言っておりますが、物すごい強風が来たら少し揺れてもしようがないけれども、基本的には構造は損傷しないということで、少し補修すれば使えるというようなことで、従来よりも大幅な、格段コストを縮減することが一番必要かなと思っております。

 そういう観点で、今調査を進めさせていただいておるところでございます。

○古屋(範)分科員 これまで、地元道路整備についてるる述べてまいりました。国道三百五十七号線による新たな道路ネットワークの形成、既存道路ネットワークの機能強化など、真に必要な道路整備については、やはり国が策定する中期計画にしっかり反映させていただきたいと思っております。そして、道路特定財源の趣旨に反することなく、道路整備費の財源をしっかりと確保していただきたいことをお願いいたします。

 最後に、必要な道路整備の着実な推進について、大臣の御決意を伺いたいと思います。

○金子国務大臣 三浦三崎は、たしかマグロの日本有数の水揚げ港だったと思います。三崎で揚がってくるマグロ、食品加工、食品会社がいっぱいある。これを整備して、そしてまちづくりをやろう、あるいは、それとあわせて三崎を整備して、東京の子供たちに来てもらって触れ合いをしてもらえるようにしようといったような様々な取り組みが行われている地域だと思っております。

 それだけに、今、トンネルをつくるとまた渋滞が起こるんだよねというお話もありましたけれども、難しい地域ではあるんだと思いますが、道路財源、一般化するとはいえ、こういう地域にとって必要な道路、小さいものあるいは幹線のものも含めて必要な道路はきちんと対応できるように、全力を挙げてやってまいりたいと思っております。

○古屋(範)分科員 大臣、ありがとうございました。

 半島という特殊性もございます。幹線道路が突き抜けているような地域と違い、ちょっと走ればすぐ海という半島でもございます。また、ペリーが来航した浦賀がございますように、直下型の天然の良港があるということは、そのまま、非常に急な土地柄でもあり、山坂が非常に多いという特殊性もございます。ぜひ必要な道路の整備をお願いしたいと思います。

 以上で質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。

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