B型肝炎ワクチン無料化(公明新聞 2016年10月15日付)

専門家らと共に、B型肝炎ワクチンなどの定期接種化を田村憲久厚労相(中央、当時)に要望する公明党の古屋範子衆院議員(右から2人目)=2014年7月 厚労省

公明推進 今月から0歳児対象に定期接種
今年4~5月生まれ、早めに主治医と相談を

今月から、原則無料で受けられる定期接種にB型肝炎ワクチンが加わりました。対象は、今年4月1日以降に生まれた0歳児。1歳になるまでに3回の接種を終える必要があります。

特に、今年4~5月に生まれた子どもで、これまで一度も接種していない場合は、既に生後5~6カ月が経過していることから、今後の接種スケジュールの管理に注意が必要です。保護者が早めに主治医と相談しましょう。

B型肝炎は、ウイルスが血液や体液を介して感染することで発症します。感染が一過性ではなく、そのまま感染状態が続く「キャリア」になると、慢性肝炎に移行することがあり、さらに、肝硬変や肝臓がんなど命に関わる病気を引き起こす恐れもあります。

1歳未満の感染はキャリアになる確率が90%と高く、0歳のうちにワクチンを接種しておくことが重要です。

接種の時期は生後2カ月、3カ月、7~8カ月の計3回が標準的なスケジュールとなります。

キャリアの母親から生まれた子どもが母子感染予防として出生直後に接種を受けた場合は、健康保険が適用されるため、定期接種の対象外となります。このほか定期接種の詳細は、お住まいの市区町村にお問い合わせください。

公明党は、2013年の参院選重点政策で同ワクチンの定期接種化を主張。さらに、国会での質問や関係大臣への要望を重ねるなど、早期の定期接種化を強力に推進してきました。

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