「第三海堡」移設工事を視察

横須賀市浦郷町にあるリサイクルプラザ”アイクル”から、「第三海堡(かいほう)」の移設工事を視察しました。海堡とは、海中に造られた砲台で、第一、第二、第三海堡は、明治から大正にかけて東京湾に築かれました。しかし、第三海堡は関東大震災で崩落し、狭い東京湾で船の航行の妨げとなっていました。その撤去作業は、2000年から07年にわたって実施されました。海中からひきあげた構造物を市民が見学できるようにという、地元の市民グループの方々の声を、嶋田晃市会議員を通して伺い、昨年の予算委員会分科会でこの問題を取り上げました。国土交通省から、早急に移設を進めるという答弁を引き出すことができ、移設作業が開始されました。遺構は、その重量から、陸上輸送は不可能なため、クレーン船で吊り上げ、アームが届く距離内に移設するしかありませんでした。国と横須賀市の協議の末、夏島都市緑地内に移設できることとなったのです。追浜の町内会や観光協会、商店街の代表の方々と工事の状況について関係者より説明を受け、ここまでこぎつけた喜びを分かち合いました。多くの人に「戦争と平和」について考える機会を提供し、少しでも地域の活性化に役立つことを期待したいと思います。

(以下、2010.8.18付 公明新聞より引用)

【「第三海堡」を保存へ/古屋さんら 移設現場を視察/神奈川・横須賀市】

 公明党の古屋範子衆院議員は17日、神奈川県横須賀市にある「第三海堡」の移設現場を視察した。嶋田晃横須賀市議も同行した。
 「第三海堡」は、敵艦の侵入を阻止するため、1921年に東京湾の海上に造られた砲台だが、関東大震災や波浪によって崩壊し、暗礁化していた。
 また、同海堡は航路に接していたため、付近では海難事故が多発。安全確保のため撤去工事が行われ、その一部が同市内の公園と東京湾に面する私有地で展示されていた。
 しかし、私有地での展示継続が難しく、新たな展示先がなければ廃棄することになり、周辺住民などから、保存を求める声が上がっていた。
 要望を受けた古屋さんは、2009年2月の衆院予算委員会第8分科会で、歴史遺産としての重要性や平和学習への利用を訴え、同海堡の保存を強く要望。これに対し政府側は、移設して保存する考えを示していた。
 この日は、起重機船などを使って海堡を移設する準備状況を視察。古屋さんは「海堡を多くの人に見てもらい、戦争や平和について考えてほしい」と述べていた。

Follow me!