厚生年金法改正案 第3号被保険者記録不整合問題
衆院 厚生労働委員会で厚生年金法改正案の質疑。改正の柱の一つである、第3号被保険者記録不整合問題の事実関係に言及しました。第3号被保険者の届け出漏れの救済措置、第3号の今後の方向性、女性の年金、就労問題など質問しました。
(以下、2013.5.23付 公明新聞より引用)
【切り替え漏れを救済/第3号被保険者 年金制度改正案を可決/衆院厚労委で古屋さん質問】
衆院厚生労働委員会は22日、深刻な財政難が問題となっている厚生年金基金制度の見直しや第3号被保険者の記録不整合問題への対応を柱とする政府提出の年金制度改正法案を採決し、自民、民主、公明など5党提出の修正案を、共産党を除く賛成多数で可決した。修正案は、付則に厚年基金の「全廃を検討する」ことを盛り込んだ。
第3号被保険者の記録不整合問題とは、サラリーマン(第2号被保険者)に扶養されている配偶者(第3号被保険者)が扶養者の離職などで第1号被保険者となったが、必要な届け出(切り替え)を行わなかったことで年金記録上、第3号被保険者のままとなり、受給額などに不整合が生じている問題。
このため、同改正案では過去10年間の不整合期間の特例追納を可能とする3年間の時限措置などを盛り込んでいる。
採決に先立つ質疑で、公明党の古屋範子さんは、第3号被保険者の記録不整合問題への対応などについて質問。制度を理解できていなかった人や届け出を行うのが困難な人がいることを指摘し、「確実に救済されるようきめ細かな対応を」と要請した。
厚労省の高倉信行年金管理審議官は、制度の内容や手続き方法について周知するとともに、日本年金機構から対象者に対して個別にお知らせを送付するなどきめ細かに対応すると答えた。