県立こども医療センターの「横浜南養護学校」を視察

横浜の南区にある、神奈川県立こども医療センター内の「神奈川県立横浜南養護学校」(瀬戸ひとみ校長)を訪問。ここでは、同センターに入院している、約100名の子どもたちに、院内の教室、または、ベッドサイドで授業を行っています。医師と連携をとりながら、看護師や養護学校スタッフが、教室に移動させています。併設という形はありますが、病院の中に養護学校があるのは全国でもここだけ。家族の宿泊施設は、近くにNPOが運営しています。常に、児童生徒が入れ替わり、病状とともに、個々の学習の進度なども把握しなければならず、約50名の先生たちはご苦労されながら教育に当たっていらっしゃいます。病院では、病気の治療が目的ですが、その間、子どもにとっては「学ぶこと」「教育を受ける」ということの大切さを改めて痛感しました。

(以下、2013.9.14付 公明新聞より引用)

【入院児にも学びの場/病院内併設の県立横浜南養護学校を視察/党厚労、文科部会】

公明党の厚生労働部会と文部科学部会の議員らは13日、神奈川県立こども医療センター内に併設された県立横浜南養護学校(横浜市南区)を視察し、同校の瀬戸ひとみ校長ら関係者と意見を交わした。
 同医療センターは、小児専門病院、肢体不自由児施設、重症心身障がい児施設の三つの施設からなり、病気や障がいのある子どもに医療と福祉を一体的に提供している総合医療・福祉機関。
 同校はこの医療センターに入院・入所中の小・中学生と高校生を対象にした「独自の校舎を持たない全国でも珍しい養護学校」(瀬戸校長)で、病状や障がいの状態、学習進度に合わせて、病棟を訪問してのベッドサイド授業や障がい種別を超えた集団活動などを行っている。昭和大学藤が丘病院には同校の訪問学級も設置している。
 瀬戸校長は、子どもたちが安心して以前通っていた学校に戻れるよう学校運営にも心を砕いていると強調。「大変な治療をしている子どもたちだが、私たちは病院内であっても“元気に”入院生活を送ってもらいたいという思いで教育を行っている」と語った。
 同校の取り組みについて説明を受けた後、一行は麻薙幹彦教頭の案内で、小学部と中学部の授業の様子や、病院内に飾っている児童・生徒の作品などを視察し、意見交換した。
 視察後、党文科部会長の浮島智子衆院議員は「これからも子どもたちが安心して学べる場を増やしていきたい。そのためにも、国としてできることをしっかりやっていかなければならない」と述べた。

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